命名・ネーミング・ブランド名考案のための基礎知識

子供の名前にしても、会社名や商品名にしても、それぞれ法律の縛りがあります。基礎的なルールから雑学まで、命名・ネーミングに役立つ小ネタを随時紹介していきます。


子供の名前を付ける時のルール

日本では戸籍法施行規則により、原則として、常用漢字(1945字)、人名用漢字(983字)、ひらがな・カタカナしか、子供の名前に使う(戸籍に登録)することが出来ません。「出生届提出期限(14日以内)ギリギリに出せば、それ以外の漢字でも受理される」と噂では良く聞きますが、全くもって確実なお話ではありません。もっとも、一般的には人名に使われる漢字はせいぜい数百字といったところで、むしろ人名用漢字から外れる名前を考える方が難しいのですが、お気に入りの名前が見つかったら、念のため当サイトのツールのようなものを使って確認しておきましょう。

●常用漢字表 (Pdf.で全部確認できます)
●人名漢字表 (Pdf.で全部確認できます

その他、英字やアラビヤ数字・記号などは、どんな理由があっても名前に混ぜられません。また、「た炉ウ」「刃なコ」のような見るからに不自然な名前や、「劣等」「最低」といった害悪を印象づける名前は、そこに親の愛情があったとしても通常は現場判断で受理されません。「悪魔君騒動」は記憶に新しいところですね。

なお、戸籍には読み仮名は存在しません。出生届にはフリガナを書いて出しますが、それ自体には何の拘束力もなく、自由に付けて大丈夫なのだそうです。かつては「傍訓」といって戸籍上の読み仮名を届け出ることも出来ましたが、1994年11に廃止されました。

社名登記のルール

かつては、同一市町村内では、他社と類似する社名を付けることは出来ませんでした。しかし、2006年5月

新会社法の施行により、住所(何番地何号レベル)と商号が同一でない限り、同一市町村にある他社と同じ名前を出しても受理されるようになっています

ただし、これは事務手続きの簡素化のための施策であり、地域的・社会的に有名な会社と同じ社名を付けるのは、相手先の営業妨害に当たる大きなマナー違反です。登記できても後で取り消し請求が来たり、損害賠償請求をおこされたり、無用なトラブルになりかねませんのでやめておきましょう。

なお、以前は商号としてローマ字やアラビヤ数字や記号を使うことが出来ませんでしたが、2002年11月の商業登記規則等の改正により、ローマ字・アラビヤ数字、一部記号(「&」「'」「,」「-」「.」「・」、区切り文字としてのみ)も、会社・法人の名称として用いることが出来るようになりました。

商標出願のルール

商標登録された商品名や会社名は、他の人が自由に使えません。あくまで先着順で、すでに誰かが登録しているのと同じ名前・同じ分野の商標は、出願出来ません。特許庁のホームページで調べられますので、ネーミングを決定する前に必ず確認しておきましょう。

ちなみに、商標とは、商品・サービスの名称や図形(ロゴ・キャラクターなど)を言うものですが、会社名・店名やそれにまつわる図形などもちゃんと出願できます。

命名がらみのトリビアと雑ネタ

その1.
スーパーロボット~リアルロボット時代のロボットアニメの主役機には「濁音」と「ン」の両方が混ざっていることが多いです。たとえば、「マジンガー」「ライディーン」「コンバトラー」「ザンボット」「ガンダム」「イデオン」「ザブングル」「ダンバイン」…等々。その方が音感としても締まって強いんだそうです。

その2.
SEO(検索エンジン最適化)は、元々英語圏から来た言葉ではなく、「アルファベット3文字が一般人に一番ウケる」という発想から、2人の日本人青年起業家がご飯を食べながら考えた言葉らしいです。確かにそれ以前は、SEOのこと「Webポジショニング」って言ってましたね。あのままの名前だったら、こんなに流行ったかどうか…

その3.
近頃は極端な読み仮名の子供が急増していて、学校の先生がどうしても読めない・読み間違えてしまうことが多く、それは子供も教師も双方心が傷つくので、出席を取る時に名字でしか呼ばないコトにしている学校が増えているそうな。もちろん、読み仮名が戸籍に登録されないものである以上、役所などに「便宜上」届け出ている読み仮名さえ変えてしまえば大人になってからでも…ここはひとついかがですか?